ニッスイ 「まんぞくプレート」にカツカレー 多様化するニーズに寄り添う

ニッスイは、24年春夏新商品として、「まんぞくプレート」の新メニュー「ふっくらごはんとカツカレー」、濃厚なごまの味わいが特長の「わが家の麺自慢 濃厚ごま香る汁なし担々麺」などを発売する。梅田浩二取締役常務執行役員食品事業執行は「われわれが掲げる『人々により良い食をお届けしたい』とのミッションに基づき、多様化するニーズに寄り添った商品の開発を追求した」と語った。

食品事業の4~12月累計の売上は、缶詰が値上げで苦戦したものの、大方のカテゴリーが前年を上回って推移。品群別にみると、家庭用冷凍食品は米飯、弁当総菜、凍菜、業務用冷凍食品は中華、チキン加工品、家庭用加工品はフィッシュソーセージや細ちくわが伸びた。春夏の新商品は、未来につなぐ食として「Future(未来)」、健康に配慮した「Healthy(健やか)」、食卓応援の「Smart&Quick(ゆとり)」、心の豊かさを実現する「Satisfaction(喜び)」をキーワードに開発した。

梅田浩二取締役常務執行役員(ニッスイ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
梅田浩二取締役常務執行役員(ニッスイ)

家庭用冷凍食品では、「まんぞくプレート」の6品目として「ふっくらごはんとカツカレー」を追加。同シリーズは20代男性や40代男性の購入率が高いため、男性が好むカツカレーを製品化した。カット済みの豚カツ、30種類以上のスパイスを加えたカレー、釜炊きのふっくらごはんをあわせた。1人前(330g)。3月末、シリーズを対象にテレビCMを放映。

好調な冷凍汁なし麺の市場に着目し、「わが家の麺自慢 濃厚ごま香る汁なし担々麺」を発売。40代以下の女性を主要ターゲットに、独自技術でごまの濃厚感と旨みが楽しめるクリーミーなソースを開発した。本格感あるシビ辛ソースも特長。モチモチ食感の麺とよく絡む。1人前(308g)。

「わが家の麺自慢 濃厚ごま香る汁なし担々麺」(ニッスイ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「わが家の麺自慢 濃厚ごま香る汁なし担々麺」(ニッスイ)

「ハピもぐ てりマヨ焼きおにぎり」は、小中学生らの喫食を想定。試食アンケートで人気だった味わいを採用し、新開発の持ち手が付いたトレーで手を汚さずに食べられる。5個(250g)。

主力品「大きな大きな焼きおにぎり」が発売35周年を迎える。それを記念した第1弾商品「九州甘口しょうゆ味」を発売。引き続き第2弾、第3弾と数量限定品を展開し周年イヤーを盛り上げる。

「今日のおかず 国産ももから揚げ」は、独自配合の専用飼料(特許出願中)で養鶏した「GRANDORI(ニッスイ・グランドリ)」のもも肉を使用。風味・弾力・旨みが強い。「GRANDORI」はパッケージにロゴを入れて訴求。200g。

家庭用すり身製品は、健康領域を強化。「速筋タンパク おさかなバー」は手軽にタンパク質(1本10g)を摂れることから若年男性の購入比率が高い。今春は新アイテム「チーズとアーモンド」を投入する。70g(1本)。「減塩おさかなのウインナー 5本束」は、子どものおやつ需要などを想定。塩分50%カットとカルシウム摂取を強みにアピール。20g×5本。

業務用は、あらゆる業態で顕著な人手不足に対応する一環で、「E調理」シリーズを拡充。「おいしさ」「調理オペレーション」「使い勝手の良さ」にこだわり、油調済みながら油臭さを軽減した「白身魚フライ」、タレ付きでカット済みの「栗かぼちゃ旨煮」などを提案する。総菜向けに「八ヶ岳野辺山高原牛乳 くちどけなめらかクリームコロッケ(かに入り)」を提案。香り豊かな牛乳を使用し、クリームと衣のくちどけにもこだわった。

各温度帯の家庭用・業務用および水産品合計の新商品は44品で販売目標49億7千900万円、リニューアル品は20品で同60億7千700万円。

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