7.9 C
Tokyo
4.5 C
Osaka
2026 / 01 / 01 木曜日
ログイン
English
加工食品ハチミツ蜂産品業界が一同に 新年顔見せ会 全日本かちみつ協同組合

蜂産品業界が一同に 新年顔見せ会 全日本かちみつ協同組合

全日本はちみつ協同組合(田中正道理事長)は24日、都内のホテルで「2024年度新年顔見せ会」を開催。組合企業のほか、日本養蜂協会、全国はちみつ公正取引協議会、日本蜂蜜輸入商社協議会など蜂産品関連団体からも多数出席した。

会では冒頭、田中理事長のあいさつを小島浩専務理事が代読した。続いて来賓を代表し、沖弘昭・日本養蜂協会常務理事が昨年の国内養蜂の生産状況について「開花が早く採蜜の準備が間に合わなかった面があった上、天候、ダニ被害も影響し生産状況が悪かった。また、ミツバチの餌の価格も上昇したがコスト高を価格に転嫁できない年だった」と振り返り、「今年は法改正によりはちみつの残留基準について厚労省から消費者庁に変わる。どう運用されるのか気になるところだが、業界団体と協力しながら改善に努めていきたい」とあいさつした。

日蜂協 沖弘昭常務理事
日蜂協 沖弘昭常務理事

また、河村憲明・日本蜂蜜輸入商社協議会会長は「原材料価格はなかなか先が見えないが、皆さまの期待に添えるよう、これまで通りさらなる安心安全および信頼のおけるはちみつの提案と供給をしていく」と述べた。

続いて水谷友彦・水谷養蜂園社長が「年初から痛ましい天災、事故が相次いだ。乾杯の起源は古代エジプトで、国や、亡くなった方たちのために行う儀式だったと聞いた。天災はいつどこで発生するか分からないからこそ、私たちは前に進んでいくしかない。会のますますの繁栄、はちみつを扱っているからこそ健康も祈念する」と乾杯の辞を述べ祝宴となった。

会では加藤禮次郎・加藤美蜂園社長がスピーチし「価格競争に陥ることなく、味や容器など付加価値を高める競争によって各社がブランド力を高めることが必要だ」と提言するなど活発な意見交換が行われた後、散会した。

田中理事長のあいさつ

2024年の業界予測は難しいが、それでも一歩踏み出すことが大切だ。日中蜂産品会議は昨年岐阜で開催し、新任の中国土畜進出商会の会長が初めて来日し出席され、岐阜県知事にも開会のあいさつをしていただけた。4年ぶりに日中間で親睦を深め、会議は成功裏に終了した。改めて皆さまに感謝したい。なお、今年は中国・青島での開催を予定している。

国内のはちみつマーケットは、中国産はちみつの製品輸入が増え、安値販売が一部で定着している。日中間でも品質検査が取り上げられ検査方法など、今後の協力体制が必要だ。食品は値上げの影響で消費量が落ち込んだ。小売大手はPBの構成比を増やす傾向があり、はちみつは今年前半厳しい状況が続くと思われる。商品ブランドの認知浸透と、はちみつの価値を高めていきたい。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。