14.1 C
Tokyo
15.1 C
Osaka
2025 / 12 / 11 木曜日
ログイン
English
飲料系飲料コカ・コーラボトラーズジャパンが持続的な利益成長に向けて求める人材とは?

コカ・コーラボトラーズジャパンが持続的な利益成長に向けて求める人材とは?

 コカ・コーラボトラーズジャパンの東由紀執行役員最高人事責任者兼人事・総務本部長は10月24日、同社の持続的な利益成長に向けて求める人材を明らかにした。

 カリン・ドラガン社長がかねてから提唱している「これまでのやり方を続ける選択肢はない」の言葉を引き「変革をしっかりリードする人材を育成していく。円安やコストアップなど外部環境が厳しくなっている中で、何が変革に必要なのかを戦略的に考えて自らがリードする変革リーダーを育てていくことを主眼に入れながらリーダーシップ研修や人材のレビューを年1回必ず各部門で行っている」と語る。

コカ・コーラボトラーズジャパンの東由紀執行役員最高人事責任者兼人事・総務本部長
コカ・コーラボトラーズジャパンの東由紀執行役員最高人事責任者兼人事・総務本部長

 人材のレビューは3ヵ月ほど時間をかけて入念に行う。

 「業績をどれだけ上げられるかという点だけではなく、変革をリードするポテンシャルがあるか否かを判断するための行動要件もしっかり評価ポイントに入れながらレビューしている」と説明する。

 コカ・コーラボトラーズジャパンは8月、新中期経営計画「Vision2028」を発表し、2028年までに事業利益率5%以上の450~500億円を目指していくなどの計画を明らかにした。

 利益を伴う成長と変化に強いコスト構造の構築に取り組む考えで、人材戦略もこの考え方にそうように新たに策定された。

 「もともと取り組んできた人事戦略と非常に近しいが、組織の最適化・採用・育成・キャリアパス・報酬の5つの柱を打ち立てている。これに加えて、人事を行う上で今重要になってきているデータドリブンな人事に取り組んでいる」と述べる。

 データドリブンな人事は、顕在化されていない課題を見定めるのが目的。

 「当社で働いていることに誇りを持ってもらうためにはどうしたらよいのか、心身ともに健康で働いてもらうためにはどうしたらいよのか、施策が現場にしっかり浸透して運用されているかといった観点から見直している」という。

 東由紀執行役員最高人事責任者兼人事・総務本部長は、Bloomberg(ブルームバーグ)、リーマン・ブラザーズ証券会社、野村證券、アクセンチュアを経て、今年9月から現職。コカ・コーラ ボトラーズジャパンのグループ会社で障がい者の雇用機会の確保を行う特例子会社コカ・コーラ ボトラーズジャパンベネフィットの代表取締役社長を兼任。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。