ファミリーマートが家庭にある食べきれない食品と食支援を求める人の橋渡し役に 「ファミマフードドライブ」130トン突破

 ファミリーマートは、「ファミマフードドライブ」と称する取り組みを行い、家庭にある食べきれない食品と食支援を求める人との橋渡し役を担っている。

 10月30日、2021年4月から23年8月末までの間に、店舗に寄せられた食品が130トンを突破したことを明らかにした。累計食品回収量は138.5トンに上る。

 寄付された食品は「未開封で破損していない」「賞味期限まで2か月以上あるもの」「常温保存のもの」の条件を満たしたもの。
 例としては、缶詰、乾麺、インスタント、レトルト食品、菓子、飲料、調味料などが挙げられる。賞味期限表示がないものや生鮮食品、アルコール類は寄付できない。

 「ファミマフードドライブ」では、ストアスタッフによる受付手続きがなく気軽に寄付できるのが特徴。
 家庭で食べきれない食品で諸条件を満たすものを実施店舗にもっていき、回収ボックスに入れるだけで寄付できるようになっている。

 店舗で集められた食品は、地域でこども食堂やフードパントリーなどの活動に取り組む NPOや社会福祉協議会などの協力パートナーを通じて食支援を必要とする人たちに届けられる。

 10月30日現在で、全国47 都道府県の 2533 店舗で実施し、協力パートナーは 384団体に上る。フードドライブのネットワークとしては国内最大規模で、今後は3000店舗への拡大を目指す。

 同社によると、食品を受け取った人からは「お菓子を頻繁に買う余裕がなかったり、物価高で食費を抑えてしまったりするので食の支援をいただけることはありがたい」「いつも心を寄せてくださる方がおり本当にありがたく感じている」といった声が寄せられている。

 一方、協力パートナーからは「地域の方がこども食堂に興味を持ってくださり活動を応援してくださることに心強さを感じ、継続していく原動力につながっている」といった声が寄せられている。

 なお、食品ロス削減月間である10 月には社内で啓発活動を実施し、部、門・部署ごとに「ファミマフードドライブ」への食品の寄贈などが行われた。