5類移行から4か月、外食とインバウンドがカギ

新型コロナの5類移行から4か月が経過し、外食消費の回復とインバウンド需要の増加が目立っている。日本フードサービス協会調べによる8月の外食売上は前年同月比17%増となり、来店客数(8%増)や客単価(8%増)も増加した。22年度(22年4月~23年3月)でみても3圏域での外食市場規模(外食総研)は、コロナ禍前の19年度比で78%まで回復し、1か月当たりの外食実施率や外食頻度、外食単価も上がった。

▼また、4~6月の訪日客の旅行消費額は1兆2千52億円と19年の同期比で95%まで回復した。円安によって外国人観光客が割安な日本に殺到。中国の団体観光客が解禁され、爆買いには至らないが旅行スタイルが変化し、予想以上に訪日客が増えている。

▼家庭用を中心とした10月の飲食料品値上げは4千500品目を超えており、第三のビールや発泡酒、日本酒など酒類・飲料のほか、加工食品や菓子などは再値上げもあった。

▼人手不足の問題は未解決のままで推移しているが、食品業界の秋冬以降の商戦のカギを握るのは、外食需要とインバウンドの回復なのかもしれない。

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