森永乳業のバジル味のモッツァレラチーズ「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」が9月、満を持して発売された。
当初は2018年にプレーンタイプの「クラフト ひとくちフレッシュモッツァレラ」と同時発売の予定だったが、2018年9月に発生した北海道胆振東部地震の影響でバジル味の発売が延期。その間プレーンタイプが想定を上回る売れ行きとなったことから、製造ラインの関係上、バジル味の発売を無期限延期としていた。
今回、国産ナチュラルチーズの基幹工場である別海工場に1ライン導入したことでバジル味の販売に漕ぎつけた。
取材に応じた営業本部マーケティング統括部チーズ事業マーケティング部の佐藤裕之部長は「数年前に計画していた商品ではあるが、簡便ニーズが一層高まる今の時代によりマッチした」と語る。
「クラフト バジルフレッシュモッツァレラ」では、新規需要の開拓を狙う。
直食・おつまみシーンに加え、新たな喫食シーンとして、サーモンやパスタなどと組み合わせて「手軽にもう1品を叶える」ことを訴求する。
一般にモッツァレラチーズは水に浸かった状態で売られるが、人によっては「食べ方が分からない」という人も多い。同商品は開けて皿に盛るだけと手間がかからないことから、今までモッツァレラチーズを手に取らなかった層にも訴求する。
9月1日に関東甲信越以東で先行発売され、20日時点で計画並みに推移。22日には全国へと販路を広げ、平野レミさんを起用した販促活動などを展開して、さらなる認知拡大を図る。