料理に使いやすいさば缶「ひと口カット」新発売 宝幸が秋季新商品商談会

日本ハムグループの宝幸は6月13~14日の2日間、東京・永田町のザ・キャピタルホテル東急で「2023秋季新商品商談会」を開催した。卸店や量販店バイヤーなど2日間で約1千人の来場を予定しており、今秋発売予定の新商品・リニューアル品(一部は5月発売)をいち早く紹介した。

商談会の初日には記者会見を実施。4月に就任した小澤一郎社長をはじめ、常温・ロルフ・フリーズドライ・冷凍食品の各事業部長が出席し、今後の方針を説明した。

小澤社長は「22年度はチーズやさば缶の原料高騰で大変厳しい環境だった。フリーズドライ製品が牽引し増収増益を確保することができたが、当社の持つ資産やポテンシャルからするとまだまだ十分ではない」としたうえで、「コロナが5類に移行し市場環境が大きく変わる中、当社も生まれ変わり大きく飛躍する一年にしていきたい」と意気込みを語った。

意気込みを語る小沢一郎社長(宝幸) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
意気込みを語る小沢一郎社長(宝幸)

なお、宝幸の22年度業績は売上高360億円強。今期は売上高380億円を計画する。秋季新商品は常温10品(売上目標18億円)、ロルフ4品(2億5千500万円)、冷凍食品1品(1億3千200万円)。

提案会では「Re:HOKO~よりそう、おいしさ~」をテーマに、多様化する消費者ニーズや新しい生活様式に寄り添った商品開発、新たな市場に向けた提案に力を入れた。

常温食品(缶詰・レトルト)では、「日本のいわし水煮 食塩不使用」を発売。健康志向が高まるなかで、既存の「さば水煮」「ライトツナフレーク」とあわせ、食塩不使用シリーズのラインアップを拡充する。

さば缶詰では、小型のさば(国産原料)を一口サイズにカットした「ひと口カット」シリーズ(水煮・みそ煮・味付け、各6号缶)を5月から発売。料理の素材やおつまみとして使いやすいサイズのさば缶詰として新たな需要を広げる。そのほか、レトルトパウチの魚惣菜シリーズを拡充する。

ロルフチーズは新たな売場、用途開発に注力。市販用では「ロルフチーズスプレッド」(ハーブ&ガーリック/トマト&バジル風味)の2品を投入し、バター・マーガリン売場をターゲットに朝食のパンに塗って楽しむチーズスプレッドの提案を広げる。また、プロユース(業務用)では、ナチュラルチーズ規格でクリーミーな味わいと柔らかく使いやすい「ナチュラルクリームチーズ」(600g×12入り)を5月から発売。CVSベンダーや居酒屋、ベーカリー向けの提案を強化する。

そのほか、業務用冷凍食品では「モッツァレラスティックチーズフライ」(900g/30個×6袋)など、強みであるチーズ関連製品のラインアップを拡充した。フリーズドライでは、鶏卵需要の供給不安が続くなか、主力商品の「たまごスープ」を中心に「オニオンスープ」、新提案の「具入りつけ麺の素」など家庭用製品のほか、FDのブロックチーズなど業務用向けの提案にも力を入れた。

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