神明 上野砂糖を完全子会社化 加工黒糖など業務用を支援

コメ卸トップの神明は6月8日、黒糖・加工黒糖など砂糖製品の製造販売を行う上野砂糖(本社・大阪府大阪市)の株式を全株取得し、100%子会社化したと発表した。

同日付で神明の谷添高視氏が新社長に就任。前社長の上野誠一郎氏は代表権のない取締役会長に就任した。

上野砂糖は、創業110年の歴史を持つ含蜜糖メーカー。加工黒糖の「焚黒糖」や微粉、純糖の粉糖などを製造販売する。消費者や業務用ユーザーなどから評価の高い付加価値製品の開発に強みがある。神明は米穀事業を主力とする一方、神明ホールディングスグループ内では無菌包装米飯や炊飯米など加工食品の製造販売、国内外での外食事業の展開など多様な食関連ビジネスを展開している。

今回の株式譲受により、神明は「当社におけるトータルサプライチェーンを生かしたシナジーを利用して、製菓・製パンメーカーなど実需者への原材料の供給体制を支援する」とコメントしている。

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