国分西日本 差別化につながる洋酒を 川野社長「ハレの日に提案」 大阪で展示試飲会

国分西日本は5月10日、リーガロイヤルホテル大阪で輸入洋酒展示試飲会を開催。料飲店やホテル、酒販店、百貨店、量販店など得意先約200人が来場。ワインを中心にリキュールやウイスキー、焼酎など230種類の商品を用意した。

そのほか、国内流通していないワインを買い付けるバイオーダーのコーナーを設け、スパークリングやオーガニック、ボルドーのセカンドワインなど約50種類を集めた。

新商品コーナーでは、専売の凍結酒「煌菊水ねむり姫」を紹介。純米大吟醸生酒、ライムやレモンなどの生リキュール全5種類を揃える。パウチ入り130㎖(生酒は150㎖)の小容量タイプで、流水解凍して飲める。「飲む直前に解凍するので、鮮度の高いお酒が味わえる。飲食店で使う場合はロスが出ない。RTDのように幅広い層に飲んでもらいたい」と担当者はアピール。

焼酎では琉球泡盛、球磨焼酎など、専売のGI(地理的表示の産地指定)焼酎を集めた。商品を1本販売するごとに、10円が各地の緑化事業に寄付される。「社会貢献につながる売場を作りたいという小売業の要望が強まっており、こうした商品への関心も高い」(担当者)。

  ◇  ◇

川野政治社長に展示会の狙いなどを聞いた。

「環境変化で業務用好調」

当社のオリジナル輸入ワインを紹介し、広げていくのが目的。コロナ禍で外での飲酒がはばかられていた環境が変わり、特に業務用は今年に入って好調に推移している。市販用は家飲みの反動で伸び悩んでいるが、今回紹介している商品や、バイオーダーの商品を店の差別化に利用してもらいたい。

母の日や誕生日など、ハレの日に良いものをという需要は強まっている。そこに向けた提案を強化し、多くの人においしいワインや洋酒を飲んでもらいたい。