カゴメ 株主との交流イベント復活 パネル展示や「ベジチェック」体験も

カゴメは3月28日、名古屋国際会議場で「第79回定時株主総会」を開くとともに、コロナ禍で中止していた株主と同社社員による「対話と交流」イベントを復活開催した。会場では推定野菜摂取量を見える化する「ベジチェック」の体験コーナーをはじめ、同社の各種事業を紹介するパネル展示、管理栄養士によるセミナーなどを用意。「カゴメ」をより知ってもらうべくコミュニケーション深耕を図った。

パネル展示では、IRやサステナビリティ、国際事業、健康事業、商品情報から、「植育から始まる食育」や「野菜をとろうキャンペーン」といった野菜摂取促進策、愛知県内におけるカゴメ工場、カゴメ野菜生活ファーム、名古屋支店の取り組みなどを紹介。

なかでも、スルフォラファンによる認知機能対策や害虫に抵抗力のあるトマト開発などを紹介する「研究トピックス」コーナー、AIを活用した加工用トマトの営農支援やプラントベースフードのような「協業による新事業」コーナーなど、新たな取り組みに多くの株主が強い関心を示した。

同社では企業理念の一つである「開かれた企業」の実践の一環として、01年に「ファン株主10万人構想」を掲げ、個人投資家との対話と交流に積極的に取り組んできた。結果、01年3月に約6千500人だった株主は、05年に10万人を突破。22年12月末で約19・6万人を数え、個人株主の割合は保有者比率の99%超、保有株式数比率約55%に達している。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)