外食の回復を実感

先週大阪を観光した。海遊館では40cmの長いホットドッグを笑顔でほおばる人たち、道頓堀はたこ焼き店に長い行列、通天閣は賑わう串カツ店など、観光・外食の回復を肌身で感じた。特に昨年との違いを感じたのは外国人の多さ。アジア系も欧米系も日本の食を楽しんでいた。

▼日本フードサービス協会が3月27日に23年2月度の市場動向調査を発表した。全体売上高は前年同月比23.5%増、コロナ前の19年比3.8%増と、業態差はあるが22年10月以降の全体売上高は5か月連続で19年同月比を超えている。同協会は回復の大きな要因に「人流の増加」と「引き続き値上げせざるを得ない状況だった」を挙げ、続けて「実質利益の観点からは依然として厳しい経営環境が続いている」と強調する。

▼外食関連企業各社に課題を聞くと、原材料、光熱費などのコスト増とともに人手不足が必ず挙がる。21年から22年で総人口64万人も減る日本の現実も感じる。

▼観光地や日常の町でマスクをしない人は少なからずいる。でも、気にならなくなった。こうして一歩一歩、仕組みも気持ちも日常を取り戻していくのだろう。