12.6 C
Tokyo
11.9 C
Osaka
2025 / 12 / 09 火曜日
ログイン
English
流通・飲食メリハリ消費、精肉で顕著に 日本チェーンストア協会が見解

メリハリ消費、精肉で顕著に 日本チェーンストア協会が見解

 日本チェーンストア協会の増田充男執行理事は2月22日、1月度のチェーンストア販売統計発表の中で、全体的にメリハリ消費や消費の二極化が進んでいると指摘し、とりわけ精肉でその傾向が強いことを明らかにした。

 会員企業からのヒアリングにより「二極化が一番現れているのが肉。ハレの日に、すき焼き用やステーキ用の高価格帯の肉が購入され、ハレの日以外に値ごろ感のあるバラ肉が購入される傾向がある」と語る。

 畜産品は1月、牛肉、豚肉、鶏肉が「まずまずの動きだった」。

 1月度のチェーンストア販売統計で客数は98.6%、客単価は102%となった。客単価は値上げによるところが大きい。
 1月は3年ぶりに行動制限がない年始となり、帰省需要などがみられたものの、節約志向の高まりから買え控え傾向が強まり買上点数は減少している。
 「今までは買上点数が減っても店頭価格でカバーできていたが、カバーしきれなくなっている」という。

 今後の好材料としては、3月13日からマスクの着用が屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねられる政府方針と、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を5月8日に2類相当から5類に引き下げられる政府方針などを挙げる。

 5類に引き下げられると、同協会を含む12団体で定められている「小売業の店舗における新型コロナウイルス感染症 感染拡大予防ガイドライン」も撤廃される。
 これにより、惣菜のバラ売り再開などの好機が訪れるが、これらが足並み揃えて実行されるかは不透明な状況にある。

 日本チェーンストア協会は、チェーンストアを営む小売業法人で11店舗以上または年商10億円以上の事業会社で構成される。1月現在で、会員企業数は56社、店舗数は1万680店。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。