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これまでにない麦焼酎「CHILL GREEN」 ボタニカル系で新風 濵田酒造

本格芋焼酎「だいやめ」で香り系焼酎のブームを巻き起こした濵田酒造(鹿児島県いちき串木野市)。次なる一手は、新感覚のボタニカル系麦焼酎だ。厳しい環境が続く焼酎市場に再び旋風を呼ぶか――。

「創業150周年プロジェクトとして18年に発売した『だいやめ』は、女性や若者など焼酎になじみがなかったエントリー層に支持され、本格焼酎市場に『香り系』という新たなジャンルを生み出した。今回また新風を市場に送り込むため、『だいやめ』が切り開いてきた『香り』を基軸とした新たな麦焼酎ジャンルを提案する」。9日の発表会で、マーケティング本部長の安江義明氏が述べた。

23日から発売するのは「CHILL GREEN spicy&citrus(チルグリーン スパイシー&シトラス)」。台湾や中国の一部地域のみで収穫される香辛料「マーガオ(馬告)」を原料に使用している。特徴的な柑橘香と山椒のようなスパイシーさを付与した新感覚の麦焼酎。

希少な香辛料「マーガオ」
希少な香辛料「マーガオ」

芋や麦など限られた原料しか使えない本格焼酎ではなく「焼酎乙類」カテゴリーとしたことで、副原料による香りづけが可能に。麦焼酎の可能性を広げる試みだ。

植物を意味する「ボタニカル」は近年、女性を中心にファッションやボディケア、飲料などの分野でも広く浸透するキーワードの一つ。ハーブや果皮など使用するボタニカルにより、多彩な香りや味わいを表現できる。

また英語の「chill out」から派生した「チルする」「チルい」といった言葉は、若い世代を中心に「ゆったりする」「まったりした」といった意味で活用されている。

発表会で安江義明氏㊧と濵田光太郎取締役(濵田酒造)
発表会で安江義明氏㊧と濵田光太郎取締役(濵田酒造)

慌ただしい日々のなか、ゆったりと自分らしく過ごす時間に寄り添うブランドを目指して「チルグリーン」は開発された。

炭酸割り「チルハイボール」、トニック割り「チルトニック」といった飲み方を提案。炭酸との比率で変化する香味が楽しめるという。またレモンの果汁感をプラスする「追いレモン」や、「アイスの実」(江崎グリコ)を浮かべたデザート酒など、カクテル感覚のアレンジも。様々な料理との相性も良く、食中・食後酒として幅広いシーンに対応する。

発表会では、記者も一足早くチルハイボールを体験。麦焼酎の概念を覆すスパイシーでさわやかな香り、ワインを思わせるスタイリッシュなボトルにも、従来の焼酎にはない可能性が感じられた。これまで焼酎を手にしたことのなかった人たちに強くアピールしそうだ。

「チルグリーン」はAlc.25度。720㎖瓶、税別希望小売価格1,290円。

カナエ モノマテリアルパッケージ

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