日本アクセスは「第10回食品産業もったいない大賞」(主催=公益財団法人食品等流通合理化促進機構、協賛=農林水産省)において、同社が推進する食品ロス削減活動が評価され最高賞となる農林水産大臣賞を受賞した。なお、表彰式典および事例発表会は1月30日にオンラインで開催予定。
日本アクセスでは20年4月にSDGs宣言を策定、食品ロス対策をSDGsの最重要課題と位置づけ、2030年度に食品廃棄物排出量50%削減(16年度比)を掲げ、全社で取り組みを進めてきた。
食品ロス削減対策では、「ロスを出さない」「売り切る」「配る」「リサイクル」の4つのフェーズを設定。自社での食品ロス発生量削減に加え、川上の食品メーカー、川下の小売業、最終消費者の理解のもと、ロス削減の取り組みを「サプライチェーンに広げる」観点で課題を整理。製・配・販をつなげ、食品ロス削減の取り組みを推進してきた。
その結果、取り組み前の2016年度に753t発生していた食品廃棄物排出量は、21年度には425tに削減。過去3年間で約30%削減を達成した。さらに償却によるCO2排出を回避した量として、164tのCO2排出削減を実現した。
同社では「今後も持続可能な社会実現に向け、サプライチェーン全体での最適化を考えた食品ロス削減に取り組んでいく」とした。