亀田製菓は23日、マスヤとの間で資本業務提携契約を締結し株式20%を取得、それに伴いマスヤが同社の持分法適用関連会社になると発表した。
株式を取得するマスヤおよびその100%子会社である日乃本米菓製造は、創業以来50年以上の歴史を誇るロングセラーブランド「おにぎりせんべい」や、関東地区を中心に支持を得ている「杵もち揚」を主力とし事業展開している。なお22年9月期売上高は、マスヤ50億4千万円、日乃本米菓製造6億5千万円。
背景として、国内米菓市場は長期的な人口減少の影響により成長鈍化が懸念されるため、競争優位を確立し需要拡大を図るためには強いブランド力が求められる。足元では急速な原材料価格の高騰など先行き不透明感が強まっており、企業間連携を通じたシナジーの追求は不可欠、提携を通じ国内米菓市場の発展に取り組んでいくとした。
資本業務提携により、同社グループよりマスヤに米菓製造技術、営業、マーケティングなどのノウハウを提供し事業成長を図る。また、マスヤの生産余力を生かしOEM生産を検討するほか、営業分野においてもマスヤブランド商品の売上ポテンシャルを引き出し協力していく。