ウイズコロナの忘年会

3度目となるコロナ禍の年の瀬。第8波の感染拡大に警戒感はあるものの行動制限のないウイズコロナの忘年会シーズンを迎えた。ワールドカップの盛り上がりもあり繁華街の客足は戻りつつあるが、長く続いたコロナ禍で忘年会の位置付けも変わってきた。

▼東京商工リサーチが12月上旬に実施した調査では、71%の企業が忘・新年会を開催しない意向であるという。昨年は79%が開催しないと回答しており多少は改善してきたが、「開催する」と回答した企業でも「二次会は自粛」が42%、「人数を制限する」が27%と、依然として慎重な姿勢がうかがえる。

▼日本フードサービス協会の月次調査では、ようやく10月にコロナ前の売上を上回る水準にまで回復してきたが、その要因はファストフードの伸びに支えられているのが現実。アルコール業態は3割減と依然厳しい状況が続く。

▼忘年会も気の合う仲間でという流れがコロナ禍で一層加速している。新たな生活様式が定着し、お酒の楽しみ方も変わるなか、業務用市場もよりきめ細かな対応が求められている。

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