冷食専門店「Picard」 大阪・名古屋などに出店へ 12月はクリスマス提案注力

イオンサヴールが展開する冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」は、2023年にかけて路面店のSKU数を大幅に拡充し、現在は首都圏中心の出店を大阪・名古屋などにも広げていく方針だ。

このほどPicard代官山店で開いた「Picardクリスマス2022」店頭取材会において、ミネ・デミルカン社長は「現在の路面店(首都圏12店舗)は約350SKUだが、今後は取り扱いアイテムを約500~600SKUに増やし、大型の店舗も計画していく。イオンを中心とした店内業態『プティピカール』の展開と合わせ、関東はもちろん、他地域の都市部にも出店していきたい」との構想を明らかにした。

今年は11月28日~12月25日の期間、「魔法のフローズン・クリスマス!」をテーマに提案を強化。

ミネ・デミルカン社長(イオンサヴール) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
ミネ・デミルカン社長(イオンサヴール)

「オマールムースのブリオッシュ」「タタン風リンゴとバニラのムース」「ミルフィーユ風赤いフルーツのソルベとバニラアイス」など、クリスマス向けに40SKU(うち新商品19SKU)をラインアップした。デミルカン社長は「現代ならではの多様性に満ちたクリスマスのニーズに応えることを目指した。『魔法』という言葉には、料理に時間をかけずにピカールの商品で食卓を彩れるとのメッセージを込めた。その代わりにできた時間は大切な人と語り合って過ごしてほしい」などと話した。今年、イベント期間中の売上は前年同期比約1.5倍を見込む。

一方、今期のピカール全体の販売実績は前年を若干上回る見通し。前半はウクライナ情勢やコンテナ不足の影響が出たものの、現在は輸入の遅延も解消し、安定供給を確保できている。ECの販売増も寄与。

冷凍食品専門店の競合が増えている状況については「当社がフランスから直輸入する製品は現地産の良質な原材料をふんだんに使用し、美味しさにこだわっている」(デミルカン社長)と差別化に自信をのぞかせた。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)