加工ごま老舗のカタギ食品は23年4月1日出荷分から、家庭用・業務用ともに主力の有機ごま含む白ごま・黒ごま・金ごまの全製品を同社生産者価格の15~20%以上価格改定する。原料ごまをはじめ様々なコストが引き続き上昇しているため、22年10月に続き、価格改定に踏み切った。
同社によると、原料ごまの主要生産国で相次ぐ政情不安、天候不順、他作物への転作などにより不安定な生産状況が続いており、それに加えて原油高騰が収まらず、燃料、光熱費、包装資材費、物流費、倉庫保管料のコストも引き続き上昇していることを要因に挙げている。
同社では、「効率化を徹底したコスト削減に取り組み、品質・価格の維持に努めてきたが、企業努力は限界に達している状況にあり、今後も品質維持と安定的に商品を届けるためにも製品価格改定の実施を判断した」としている。