京滋卸同業会 3年ぶりに研修会 視点変えて新たな発見を

京滋食品卸同業会は11月29日、京都市のTHE THOUSAND KYOTOにて「令和4年度研修会」を開催。会員企業各社の担当者が参加した。

開会に先立ち、藤澤康雄会長(藤澤・会長)があいさつ。「コロナ禍でわれわれを取り巻く環境が厳しいなか、値上げ攻勢やエネルギーコスト高騰が続いている。当社においても利益率が改善できず、電気代は昨年に比べて1.5倍となり、経費が約0.5%上がった。収益確保に苦戦している。来年以降はどうなるのか不安だが、会員の皆さんとともにどう乗り切るかを学びたい」と話した。

続いて行われた研修会では、真宗大谷派僧侶で元アナウンサーの川村妙慶さんが講師として登壇。「不安をどう生きる?知恵から知慧の発見を」をテーマに講演した。

講演する川村妙慶さん(京滋食品卸同業会 令和4年度研修会) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
講演する川村妙慶さん(京滋食品卸同業会 令和4年度研修会)

川村さんは自身の経験を生かしながら、メディア出演やHPに寄せられる多数の相談メールへの返信を通して、現代人の人間関係や生きがいをテーマに様々な悩み解決に取り組んでいる。講演会では「悩みを持つ人には、共通して『先に答えを持ってしまう』特徴がある。人間は善悪、白黒をつけたがる性質があり、悩む人ほど、これまで生きてきて良いことがなかったという決めつけをする。『これからがこれまでを決める』。これからどう生きるかによって、過去の出来事が満たされ、全部栄養に変わっていく」と締めくくり、不安な食品業界・人間関係においても自らの視点を変えることにより、新たな発見があることを語った。

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