マルトモは、実業家でタレントの杉村太蔵氏と共同開発した新商品「北海道産炙り帆立といくらの贅茶漬け」「太蔵節」を、12月1日から同社通販サイトで発売した。
このプロジェクトは、杉村氏と明関眸副社長が偶然に出会ったことがきっかけで4月からスタートした。杉村氏は地元の旭川で北海道の食や文化を発信するコミュニケーション型商業施設「旭川HARETE」をオープンするなど実業家としての一面があり、「商品開発を通じて地方の魅力を発信していきたい」と熱い想いとともに、共同プロジェクトに参画。マルトモの「開発特命係長」に就任して、企画のプレゼンから食材調達まで携わる。
今回発売した「北海道産炙り帆立といくらの贅茶漬け」は、全国有数の水揚げ量を誇る北海道・猿仏産の帆立を一つ一つバーナーで炙り、風味豊かに仕上げた。帆立やカニなど魚介エキス配合の甘口たれと、薄さ25ミクロンのプレミアム削り節「プレ節」を使用しただしパックをセットにした商品。1千セット限定発売。3食入り。送料別4千980円。「太蔵節」は杉村氏自ら鹿児島県枕崎市に訪れ、1本ずつかび付けをした本枯れ節(雄節、雌節)の2本セット。かつお削り器、杉村氏とのスペシャルランチと削り方講座付。100セット限定。送料込み1万4千800円。
11月28日にはマルトモ本社で新商品発表会を開催した。杉村氏は、この企画について「ポイントは、単にタレントとしてCMキャラクターになるのではなく、商品開発にコミットしたことと、それぞれの地域の活性化を図ること。違うもの同士が集まると新しいイノベートが生まれる。マルトモのだし文化と、北海道がぶつかりあった時に、いいものができると思いアプローチを続けてきた」と話した。
また明関副社長は「アイデアから深くかかわってもらい、北海道や枕崎への出張も含め、たくさんの人にかかわってもらった。商品を通じて一人でも多くの人にだしに興味をもっていただき、業界を盛り上げていきたい」と語った。