ミツカングループ 鍋メニュー重点化 食酢・ぽん酢・納豆も

ミツカングループは2022年度下期(9~2月期)の取り組みを明らかにした。国内では、鍋メニューへの取り組みを重点化。食酢、ぽん酢、納豆の提案を強化する。

鍋メニューについては、健康や簡便に合致し、市場は引き続き堅調に推移すると見込む。この秋に辛味に着目した「辛鍋つゆ」シリーズ、好評な「スープも味わうしゃぶしゃぶ」シリーズの新商品を発売。肉だけでなく野菜もたくさん摂れるメニューや商品を提案し、市場のさらなる活性化を図る。

食酢については、6月から価格改定を実施。一時的に販売数量が減少したが、9月以降は次第に回復している。3つの健康機能の認知拡大を促進するためのコミュニケーションを継続。「おいしさと健康の一致」に応える提案を進め、市場の回復・拡大を図る。

愛知県で進めてきた「みんなのお酢活プロジェクト」の取り組みの知見を生かし、生活者の健康増進への関心を醸成する活動も推進する。家庭内だけでなく企業の職場や外食店、小売店とも連携。「お酢15㎖をおいしくとる」という体験の機会をさらに広げ、需要を創造する。

ぽん酢については、上期から始動した「味ぽん」の「しあわせ、ぽん!プロジェクト」の取り組みを継続、加速する。中長期にわたり幅広い世代から末永く支持され続けるブランドを目指し、食品、調味料の枠を超えた体験や思い出となるブランドの接点を創出する。

納豆については、9月から価格改定を実施。9月は販売数量が減少し売上金額も前年に及ばなかったが、10月は前年水準を維持している。今秋に「金のつぶバターしょうゆたれ」や「ミツカン美味ぽん納豆」を新発売。好調な「金のつぶ梅風味黒酢たれ」をはじめ「たれで楽しむ納豆」のラインアップを強化し、新しいユーザーの取り込みや喫食機会の拡大を図る。

この秋には納豆本来のおいしさにこだわった「金のつぶ国産小粒納豆」も新発売。「食生活に『新しい体験価値』をつくる」をコンセプトに「金のつぶ」ブランドに注力。新しさ、楽しさを提供し、納豆市場の活性化に取り組む。

このほか、中期の視点では、主食・即食領域で同社の強みである発酵技術を生かしながら新商品の開発を進める。

北米、特にパスタソースでは、23年に向けて主力品のリニューアルや新しいプレミアムラインの新商品などを検討。食酢を中心とした調味料では主力のブランド品と日本食ビジネスで売上拡大を目指す。欧州、特に「ブランストン」では、最需要期の12月に向けてTVCMを含めたプロモーションや新商品の投下を行い、売上拡大を目指す。