ヤクルト本社の乳製品が好調に推移している。同社が発表した9月の乳製品販売数量(1日当たりの販売本数ベース)は主力のヤクルト類が前同比18%増と好調に推移したことに加え、はっ酵乳も1・6%増と前年を上回ったことから、乳製品トータル15%増と引き続き高い伸びを示した。
ヤクルト類では主力の「Newヤクルト」類が約6%増となったほか、「Yakult(ヤクルト)1000」が約87%増、「Y1000」をはじめとするその他ヤクルト類は7月からの「Y1000」の生産能力増強効果もあり約6.5倍と大幅な伸長。
「Y1000」は7月から生産能力を増強したが、それでも旺盛な需要に応えきれていないことから11月下旬にはさらに1ラインを増設し3ライン体制とする。「Yakult(ヤクルト)1000」も9月から生産能力を増強したことで宅配での新規受注を再開したが、インターネットから注文を受け付ける「ヤクルト届けてネット」での新規受注はいまだ受けられない状況となっていることから、さらなる生産体制の強化も視野に入れる。
これとは別に、ヤクルト本社は14日、千葉ヤクルト工場の移転新築計画を発表した。新工場の稼働は2027年春と先になるが、「Yakult(ヤクルト)1000」「Y1000」のラインを増設する計画だ。
「ヤクルト」類の躍進が目覚ましいが、はっ酵乳も堅調だ。「ジョア」類、「ソフール」類、「ミルミル」類は前年実績を上回った。「ジョア」は前月に続き2か月連続で前年実績を上回っており、成長路線回帰への期待が高まる。