ヤクルト本社は子会社「千葉ヤクルト工場」(千葉県四街道市)を「ちばリサーチパーク」(千葉県千葉市、千葉県佐倉市)に移転新築する。24年夏に着工し、27年春の操業開始を目指す。投資額は350億円を予定。
1969年の操業開始から53年が経過、建物などの老朽化に加え、敷地面積などの制約があることから移転新築する。新工場は敷地面積約10万9千707㎡、延床面積約3万3千824㎡。操業開始時の生産能力は260万本/日。製品品目は「Yakult(ヤクルト)1000」「Y1000」を中心とするヤクルト類を予定している。
AI技術やIoT技術を積極的に導入することにより生産効率や労働環境のさらなる向上を図る考えで、次世代型工場(モデル工場)と位置付けた。十分な敷地面積が確保できることから、生産能力の増強に加え、将来的なラインの増設スペースも確保した。今後の環境容器戦略や新商品戦略に柔軟かつスピーディーな対応が可能になる。
太陽光パネルの設置、再生可能エネルギー電力の採用、物流面での効率化によるCO2排出量の削減や抑制、設備洗浄工程での再生水活用などにより使用する用水量の削減も見込む。プラスチック資源循環の積極的な推進など、環境規制の厳格化にも対応するなど環境負荷低減にも配慮した。