オイシックス・ラ・大地(本社・東京都品川区、高島宏平社長)は10月、神奈川県海老名市で「フードレスキューセンター」(床面積6千290㎡)の本格的な稼働を開始した。2025年に年間1千tのフードロス削減達成を目指す。
同センターは、豊作や不揃い、非可食などを理由に従来は廃棄されていたものを、ミールキットの原料や加工品への活用、アップサイクル商品への転換、独自技術による品質保持期間の延長を行う施設。「つくる側のフードロスを削減する取り組み」(東海林園子執行役員)で、同社が20年に定めた5つの「グリーンシフト戦略」のうち2つに貢献する。
本格稼働に当たって開かれた同センターの内覧会では、タマネギの外皮や長ネギの未利用部分などを適当な大きさにカットした後、加熱、パッケージングを経て急速凍結するまでの様子を公開。同センターで加工した食材を6種類使用した「フードレスキュープレート」の実食も行われ、食材として十分に活用できることが示された。
東海林氏は「レスキュー食材を生かした商品は開発中。お客様が食材の背景を理解できるようなコミュニケーションを考えている」と話した。