サントリーホールディングスは10月26日、日本初として発売した炭酸水で割って飲む新たなビール「ビアボール」を、サントリー近畿営業本部の得意先の居酒屋「魚屋ひでぞう 立ち呑み店」(大阪市中央区)でメディア向けに発表した。同品の発売日は、業務用向けは中瓶を10月4日、家庭用小瓶は11月15日。同社は今後の認知拡大に向け「炭酸で割って作るビールであることを丁寧に伝えていく」としている。
同品のアルコール度数は同社過去最高の16%。炭酸3に対し同品1の割合の4%を推奨しているが、濃いめの8%、16%をそのままロックと、消費者が好きな濃さで飲めることが最大の特徴。そのほか、他の炭酸飲料でも割れるので、幅広い飲み方が楽しめる。
ビアボールの10月4日時点の状況は、業務用取り扱いは、全国2千500店、うち近畿地区270店。その後も順調に導入が進み、12月末で4千店規模に拡大する予定。
ただ、ビール類市場は17年連続で前年割れが続いていることから、同社は「新しいビールの文化を作りたい」思いから開発。「サントリーらしいチャレンジ的商品」として、新たなカテゴリーを創出していく。