おせち商戦が始まった。百貨店では8月からオンラインで予約受付開始。国産素材、洋風・中華など豊富なラインアップによるオリジナルおせちから、料亭・人気店のおすすめ品まで祝い事にふさわしいお重を用意。スーパーでは工夫を凝らしたこだわり品とともに、早期割引や早期送料無料キャンペーンなどの特典で差別化している。
▼コロナ禍で迎える3回目の年末年始。昨年はコロナにより、年末年始は「自宅で過ごす」が多数を占め、「帰省先で過ごす」は1割台にとどまった。これがメーカーの取り組みにも影響し、在宅率や用意率の高まりを見通し、商品は昔ながらの3段重よりも蒲鉾や伊達巻、栗きんとんなど定番品を選ぶ傾向を予測していたため、影響は少なかった。
▼今はコロナの感染拡大も一定の落ち着きをみせ、旅行需要も回復し人流が戻ってきたが、早くも感染者数に下げ止まりがみられる。一部の専門家は第8波がくるとみており、年末年始の影響は予断を許さない状況だ。
▼日本人の心として受け継がれてきたおせち文化。若年ファミリーへの浸透が進んでおり、コロナには邪魔されたくない。