愛知県西部を中心に総合ショッピングセンター・食品スーパーを展開する義津屋(愛知県津島市、伊藤彰浩社長)は9月30日、「ヨシヅヤ津島北テラス店」で「移動スーパーとくし丸」事業をスタートした。同社では18年11月、「清洲店」を皮切りに「とくし丸」事業に参入。通算10台目となる今回、いよいよ本拠地・津島市での稼働となった。
車両は津島市、愛西市の一部、稲沢市平和町の一部を対象に、3つのルートを週2回ずつ巡回する。生鮮3品、日配品、調味料、飲料、菓子、米など300~400アイテムを、冷蔵庫装備の軽トラックに搭載。店舗周辺の買い物困難者に向けた商品販売を行うとともに、地域の見守り隊の役目も果たしていく。
出発式には、日比一昭津島市長、渡邊治之津島商工会議所専務理事、伊藤社長らが出席。テープカットを執り行った。
日比市長は、「義津屋さんは津島市に4つの店舗を手掛け、まさに市民の皆さまの生活を守っていただいている。今後は、このとくし丸がさらに地域に広がっていくことを期待している」とあいさつ。
渡邊専務理事も「超高齢化社会の進展に伴い、買い物弱者と呼ばれる方が一層増えてきている。とくし丸は買い物の楽しみも残しつつ、高齢者の見守りも合わせてできるという話をうかがい、義津屋さんの地元を大切にされる姿勢に大変感銘を受けた」と語った。
伊藤社長は「われわれの創業の地であり、本社のある津島でとくし丸をスタートできることを大変喜んでいる。とくし丸は大変素晴らしい仕組みだと思っているが、同事業をやりたいという方が出てこないとできない。今回服部正子さんという大変優秀な方と巡り合うことができた。ぜひ皆さま方にかわいがっていただきたい」と、10号車の販売パートナーを紹介。
これを受け服部さんも「このような立派な出発式を執り行っていただきましたことを心より感謝する。津島市内には4店舗あるが、買い物に行きたくても行けないお客様のもとへ、北テラス店の安心で安全な商品をお届けするために、今日から頑張っていきたい」とした。