ニチレイフーズは、約115億円を投じて福岡県宗像市に冷凍米飯の新工場を建設する。2023年4月に稼働予定。市場の旺盛な需要に応えるためで、冷凍米飯は既存の船橋工場と東西2拠点体制となり、最新の炒め工程を伴う米飯の生産能力は約150%に拡大する。
グループ会社、キューレイの工場敷地内に設置するもの。新工場のラインでは、家庭用の主力品「本格炒め炒飯」をはじめ、炒め工程を生かした多種多様な米飯商品や、これまで以上に具材を大きくした高付加価値商品などの生産が可能になる。
また、人手作業のロボット化や無人搬送への代替などで生産性の向上を推進。さらには将来的に「電気由来のCO2排出量ゼロ」を計画するなど、環境配慮型の工場を目指す。
同社は「中長期的に『食の外部化』が進展し、家庭用冷凍米飯の需要も高まっているが、食卓出現率をみると家庭用冷凍炒飯はまだ25%にとどまる。今後一層の拡大が予想される需要に応え、『経済的価値』の獲得を目指す」としている。
〈新工場の概要〉
▽所在地=株式会社キューレイ(福岡県宗像市王丸415-1)内
▽敷地面積=鉄骨造2階、建延床面積約1万200㎡
▽投資金額=約115億円
▽生産能力=約70t/日
▽従業員数=90人程度
▽稼働開始時期=2023年4月(予定)▽事業内容=冷凍米飯の製造・包装