“スイーツ寄り”のヨーグルト発売 購買層拡大へ日本ルナ

日本ルナは、ヨーグルトの主力シリーズにデザート色の強い商品を投入し、購買層の拡大を図る。

同社の看板商品「バニラヨーグルト」は、生クリーム入りで一般的なヨーグルトに比べ酸味が抑えられている。こうした特徴から、朝食以上に間食としての需要が高い。

また、市場では生クリームを使ったスイーツ系のドリンクが増えていることを受け、この春にはドリンクタイプの「のむバニラヨーグルト」を発売した。発売後の調べでは、「バニラヨーグルト」と比較し10~20代女性の購買が多いことが分かった。同社では「手に取りやすいドリンクによって食シーンが広がった」(マーケティング部)と推測する。

この秋にはパッケージを刷新し売場での視認性を高めた。同時に、新製品の「クリーミーキャラメル」(180g、税抜160円)を発売。カフェメニューやアイスクリーム、洋菓子のフレーバーとして人気のキャラメル味を加えた。「ドリンクは遊び心のあるスイーツ系の商品を強化し、新しい層を取り込んでいきたい」(同)。

「のむバニラ クリーミーキャラメル」(日本ルナ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「のむバニラ クリーミーキャラメル」(日本ルナ)

一方、ヨーグルトの次の柱として育成に注力するのが「イーセイスキル」。濃縮タイプのヨーグルトが市場を広げる中、「高たんぱくで脂肪ゼロ」を打ち出したアイスランドヨーグルトだ。

同シリーズは「バニラ」と「プレーン」を軸に展開。今秋、新たに「バニラ オレンジピール入りソース」「プレーン りんご&焦がしカラメルソース」(各105g、同178円)の2品を発売した。いずれもシリーズで初めてとなる、ヨーグルトとソースの2層タイプ。「今まで以上にデザート寄りの商品になる。アイスクリームより低カロリーで、たんぱく質の取れるスイーツとして訴求し、新たな需要をとらえたい」(同)と意気込む。

「バニラヨーグルト」にはオンライン上のコミュニティがあり、8万人を超えるファンがいる。「イーセイスキル」もインスタグラムで、1万人のフォロワーがつくようになった。「話題性のあるメニュー提案などを通し、ファンを増やしたい」(同)としている。