DM三井製糖グループ 栄養食品事業を拡充 テルモ製品・資産を譲受け

DM三井製糖ホールディングスはこのほど、連結子会社である三井製糖およびニュートリーが、テルモ(東京都渋谷区、佐藤慎次郎社長)の栄養食品・関連製品に関する資産の譲受に関して同社と合意したと発表した。

譲受の対象となる範囲は、テルモの栄養食品および関連製品に関する製造設備、特許・商標、製品在庫など。主な対象製品としては、半固形流動食「PGソフト」、可変型流動食「マーメッドプラス」、とろみ流動食「F2ショット」、超高濃度栄養食「アップリード」など。関係当局からの許認可取得後、譲受を実行する。

DM三井製糖グループでは、消費者ニーズの多様化、高齢化の進展などによる「食の在り方の変化」といった事業環境の変化を受けて事業ポートフォリオの変革を進めている。特に栄養と健康面のソリューション提供のため、素材から食品事業を含むサービス分野までを行うライフ・エナジー(LE)事業をグループの成長領域と位置付け強化を図っている。

テルモは病院市場を中心に栄養食品事業を拡大してきたが、ニュートリーでも嚥下サポート製品や栄養素補給製品、流動食などを取り扱っており、テルモの栄養食品や関連製品資産が加われば製品ラインアップやサービス内容がさらに充実する。また、機能性素材を扱うDM三井製糖グループの研究開発機能を活用すれば、在宅医療や未病対策などへの展開拡大も可能と判断し、今回の合意に至っている。