JT(日本たばこ産業)は15日、JTの連結子会社であるサンジェルマンの全株式をクリエイト・レストランツ・ホールディングス(HD)に譲渡することを決定し、この日株式譲渡契約を締結したと発表した。
JTは2002年にサンジェルマン、04年に北海道サンジェルマンをJTグループに迎え入れ首都圏・北海道を中心にベーカリーショップを展開。
ベーカリー購入チャネルがベーカリーショップからコンビニ、量販店などにシフトしていることや、人件費・原材料費などのコスト上昇が継続するといった厳しい事業環境が背景とみられる。
JTはサンジェルマンと北海道サンジェルマンの持続的な成長を考え株式譲渡を決定した。
「これまで以上に好立地店舗の確保や提供価値の差別化による店舗価値の向上が必要で あり、その実現においては、そのノウハウを有する外食企業のもと事業展開を行うことが最善の選択と判断し、複数社からの入札を経て、サンジェルマンの全株式をクリエイト・レス トランツHDに譲渡することとした」(JT)とコメント。
今後の加工食品事業においては、冷食・常温、調味料の2つの事業に注力し更なる利益成長を目指していく。
なお、サンジェルマンの子会社である北海道サンジェルマンもサンジェルマンの株式譲渡に伴いクリエイト・レストランツ HD の傘下となる。