サステナブルな社会実現へ独自の事業方針を策定 ダノンジャパン

ダノンジャパンは8日、「ダノンビオ 糖質オフ」シリーズ、「ダノン オイコス タンパク質18g 脂肪0」「Alpro 食物繊維&鉄分 オーツ&カカオ 贅沢チョコレートの味わい 250㎖」を発表した。いずれも同社が新たに策定した日本独自のビジョンに沿った商品だ。

同社は8日、都内で「サステナブルな社会実現に向けた事業方針説明会」を開催。席上、ローラン・ボワシエ社長は、ダノングローバルが掲げるサステナブルな社会形成のための「One Planet. One Health」ビジョンに基づき、ダノンジャパンとして、One Planet(フードロス・食品廃棄物削減への前向きな取り組みによる持続可能な食品資源の構築)、One Health(人生100年時代に向け、それぞれの世代によりあった健康的な食品の提供)、For YOU!(グローバルの知見とケイパビリティを活用できる真のグローバル人材を育成していく)の実現に取り組む考えを明らかにした。

フードロス削減への貢献に向けては、ヨーグルトの製造工程で出る副産物ホエイの濃縮物を豚のエサとして使用することで、より効率的に産業廃棄物の削減を図るとともに、包材をリサイクルすることで循環型社会の実現に貢献。また、家庭内でのロス削減に向け他社平均を上回るヨーグルト(他社平均約2倍)や植物性ミルク(同約1.6倍)の賞味期限延長に対する研究投資を加速。SNSで家庭内の残り物の野菜と「Alpro」を活用したレシピを発信し、消費者にフードロスへの意識を高めてもらう。

ローラン・ボワシエ社長は、2030年までにダノングローバル全体でのフードロス率を50%(2018年比)削減する(2021年時点での達成率マイナス27.2%)とともに、独自のノウハウを今後の製品にも生かし、業界最長の賞味期限を持つヨーグルトメーカーであり続けるとの決意を示した。

日本独自のビジョンに沿った3品を発表(ダノンジャパン) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
日本独自のビジョンに沿った3品を発表(ダノンジャパン)

コロナ禍が長引く中で発生した新たな健康課題の解決に向けては「糖質オフ」「たんぱく質」をキーワードとする新製品として、「ダノンビオ 糖質オフ 旬摘みベリーミックス」「同 濃桃フルーツミックス」(75g×4、オープン価格)を9月26日、「ダノン オイコス タンパク質18g 脂肪0」(170g、オープン価格)を9月19日からCVS、20日からSM向けに出荷開始。今後も健康に寄与貢献する製品を市場に投入していく。「ダノンビオ」「ダノン オイコス」はいずれも二ケタ伸長。「Alpro」は三ケタ成長しているという。

また、同社の女性管理職の比率を現在の36%から50%に、経営陣の日本人比率を40%から60%に引き上げることなどにより、ダイバーシティを推進する。

同社は日本の大手消費材メーカーとして唯一、2020年に「B Corp」の認証を取得しているが、食品のグローバルリーダーとして今後も社会や環境に配慮した公益性の高い企業であり続ける考えだ。