製塩大手のナイカイ塩業は今年11月納品分から、業務用塩の価格について1kg当たり13円以上の価格改定を行う。製造に必要な燃料となる石炭自体の価格高騰に加えて、急激な円安進行がコスト増加に拍車を掛けているため。同社の値上げは4月に実施した1kg当たり8円以上に続き、今年に入って2回目。
同社によると、石炭価格は21年初めに比べて4倍以上にまで上昇。原油価格も高止まりしており、船輸送を含めた物流費や包装資材のコストアップに大きな影響を及ぼしている。これまで自助努力によるコスト削減に努めてきたが、限界を超えたため価格改定に踏み切った。同社は「今後も安全安心な国産塩の安定供給に邁進する覚悟」などとして、再値上げへの理解を求めている。