松屋銀座に特選冷食売場 人気店の味を自宅でも

松屋はこのほど、自社運営の冷凍食品売場「ギンザフローズングルメ」を地下2階生鮮フロアにオープンした。銀座の名店による冷凍食品ブランド「銀ぶらグルメ」をはじめ、和洋中惣菜、パン・ピザ類、麺・米飯、菓子アイスなど55ブランド・350種類を取り揃える。売場面積は約10坪、売上目標は5千万円(22年9月~23年2月)。

オープンに先立ち行われた内覧会で、食品部冷凍食品担当課長の今井克俊氏は、「百貨店は冷凍食品の取り扱いが少ないという声を多くもらう中で、百貨店としてできることを模索してきた。冷凍技術の向上を背景に、人気店や老舗の商品を松屋がプロデュースできないかと考えた」と述べ、冷凍食品の開発を依頼するなど交渉を経て、今回のラインアップが実現したという。オリジナルの保冷バックも用意するなど、松屋ならではの品揃えと接客で他業態との差別化を図る。

新たにオープンした「ギンザフローズングルメ」(松屋銀座) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
新たにオープンした「ギンザフローズングルメ」(松屋銀座)

WDIグループの「オン・ザ・ディッシュ」は、海外レストランの本格的な味わいが楽しめる10品を展開。「これまでEC販売のみだったが、今回の出店でより手軽に手に取ってもらい、サイトに来てもらうきっかけにしたい」(担当者)。

銀ぶらグルメの一員である「銀座 日東コーナー 1948」の竹田氏は「地域の方から信頼度の高い百貨店である松屋さんが、ショーケースのように各店の商品を並べる場所をつくってくれた。“銀ぶら”を冷凍食品で表現できるのが楽しみ。お店にも足を運んでもらい、銀座の街の活性化につながればいい」と語った。

今回、百貨店初出品は23店、ECからリアル店舗への初登場は13店。松屋らしいハイスペックなラインアップで展開している。