回転寿司チェーン店を展開する「くら寿司」は10月1日から、一皿の価格(税込)を創業以来初めて改定する。従来の1皿110円と2枚重ねた220円の皿単位の価格設定を撤廃し、115円と165円とする。全519店舗中、新価格対象店は全品1皿110円で提供していた488店舗で、グローバル旗艦店、都市型店舗など一皿110円以外で提供していた店舗は除く。
同社の会計方法は、これまで客が皿を投入することで自動会計していたが、異なる価格帯の皿を投入できるシステムを構築した。これにより柔軟な価格設定が可能となり、これまで110円か220円の2種類に合わせていた商品開発の幅が広がる。フェアメニューなどは250円、300円などで提供していく。
価格改定の背景には、水産物などの仕入れ価格高騰がある。業界ではスシローが10月1日から110円を120円に値上げする。