日本水産 新会社に流通プロセスセンター 「集約型流通事業」着手

日本水産は、水産品の保管・軽加工・受発注・ピッキング・出荷などを主事業とした新会社「株式会社アクアプラットフォーム」を9月1日付で設立した。これに伴いグループ会社の既存建物内に流通プロセスセンターを併設。新たに「集約型流通事業」に着手し、水産品に関わる物流機能を統合的に受託することを目指す。

新会社は23年1月から日水物流(日本水産100%子会社)の東京物流センター内でピッキングおよび配送業務を開始。また22年10月から同センターの一部改造に着工し、23年4月から加工機能が稼働する予定。当面は首都圏を対象とし、将来的には関西・中京地区への拡大も検討する。

量販店の水産売場や宅配では、鮮魚加工従業者の減少や技術伝承の難しさが顕在化、水産品の軽加工(切り身・刺身など)を外部化する動きが強まっている。加えて、ECの浸透もありピッキングや配送の業務負担も増加。同社グループは一連の機能を有していることから、これらを集結し、ITを活用した一元管理で対応する。

〈新会社概要〉
▽所在地=東京都大田区東海6-1-2(日水物流東京物流センター内)
▽代表者=木村健司社長(前日水物流執行役員)
▽事業内容=水産物を中心とした食品の軽加工・流通事業
▽資本金=1億円
▽株主=日本水産70%、日水物流20%、水産流通10%
▽従業員=20人

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