清酒「獺祭」×NFTアート 第一人者とコラボ 時代の最先端で挑戦

清酒「獺祭」醸造元の旭酒造(山口県岩国市)は、時代の最先端であるブロックチェーン技術を用いたNFTアートで新たな挑戦に取り組んでいる。アイルランド出身の現代アーティストで、NFTアートの第一人者とも言われるケビン・アボッシュ氏とコラボレーション。唯一無二のアート作品と、その購入者に特別な「獺祭」を届ける。8月31日に販売を開始した。

同社によると、NFTアートとはブロックチェーン技術で実現した代替不可能なトークン(仮想通貨)でできた、コピーや改ざんができないデジタルアート。今回は、かねてより「獺祭」を好んでいたアボッシュ氏が、実際に山口県の酒蔵を訪れて感じた世界観をもとに777点のNFTシリーズを制作。旭酒造は同氏の作品にインスピレーションを受けて醸した最高級品「獺祭 磨きその先へ」の特別版を777本限定で製造した。

酒米には19年から開催している「最高を超える山田錦プロジェクト」で厳選された山田錦を使用。アートのテーマと酒のタイトルは「SUBLIMATA(昇華する)」とした。売り出し価格は事前登録者が1.25ETH(イーサリアム)、発売開始後が1.5ETH。

アボッシュ氏のデジタルアートは過去に1億円以上で販売された作品もあり注目度が高い。旭酒造は「今回の挑戦を通じ、時代の最先端であるNFTアートへの造詣が深い世界中の方々に『獺祭』や日本酒に少しでも関心を持っていただければ。アボッシュ氏のアートに対する考え方には当蔵として共感する部分が多く、一緒にワクワクする企画に取り組みたいと考えた」としている。

なお本プロジェクトをコーディネートしたのはNFT集団/CreativeWorkStudios.。また今回の企画では海洋保護を迅速かつ効果的に実現するNGO団体、Blue Marine Foundationの支援も行う。