ファミマの肉まん極めた一品「極旨 黒豚まん」がパワーアップ 生地を刷新 発売記念して税込価格198円→150円のセール実施

 ファミリーマートは、“至極の一品”を謳うプレミアム肉まん「極旨 黒豚まん」をパワーアップさせて6日に発売開始した。

 「極旨 黒豚まん」の前身商品は、2013年発売開始した「ファミマプレミアム肉まん」で、そこから毎年リニューアルを重ねて19年に「極旨 黒豚まん」が誕生した。

 「極旨 黒豚まん」は昨年、19年比で約2倍、20年比で約1.7倍伸長し、11年から不動の2位であった「ピザまん」を抜き「肉まん」に次ぐ人気商品となっている。

 前回は21年8月17日から22年3月頃まで販売。今回は、23年7月頃までの販売を予定している。

 商品本部FF・スイーツ部カフェ・スチーマーグループの松本有沙氏は「『極旨 黒豚まん』の看板商品化を目指していく。キーメッセージの“至極の一品”には、重量・食感・素材・生地など全てにこだわった商品で、肉まんを極めた一品という意味合いを込めている」と説明する。

商品本部FF・スイーツ部カフェ・スチーマーグループの松本有沙氏 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
商品本部FF・スイーツ部カフェ・スチーマーグループの松本有沙氏

 今回は原料や製法へのこだわりはそのままに生地を刷新。「石臼引き小麦粉を一部使用することで小麦の旨み、甘みがさらに感じられるようにした」という。

 原料は、鹿児島県産の黒豚100%使用と淡路島産たまねぎ100%使用を継続。肉も引き続きファミマの肉まん史上最大のカットサイズとし、オールチルド流通で筋繊維ダメージとドリップ流出を防ぎ弾力のある食感で旨味を打ち出している。

 オールチルド流通については「冷凍にすると日持ちするが、解凍する際にスープのようにドリップが出てしまう。ドリップは肉の旨みであり、チルド物流によって旨みを逃さず筋繊維へのダメージを最小限にすることができる」と語る。

 値上げ基調の中、販売価格は前回を据え置き税込198円。

 今回、発売を記念して6日から12日の一週間の期間限定で48円引きセールを実施し税込150円で販売する。
 「極旨 黒豚まん」の累計販売数は現在、約2800万食。近く、これを4000万食に引き上げていくことを目標に掲げる。

「ファミマの中華まん」シリーズ - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「ファミマの中華まん」シリーズ

 ファミリーマートによると、コロナ禍で在宅勤務が増加している中で、ワンハンドで食べられる軽食への需要が高まっており、「ファミマの中華まん」シリーズの売上は年々伸長。加えて、巣ごもり需要の増加を背景にプチ贅沢需要の高まりもみせているという。

 「ファミマの中華まん」は、各中華まんの味の種類に合わせて生地・具材の原料・製法・味付けを見直し8月16日に発売。このことも後押しして「ファミマの中華まん」全体の8月下旬1週間の販売は前年同期比約20%増となった。