明治ホールディングスは8月25日、同社子会社のMeiji Seikaファルマが、新型コロナウイルス感染症の次世代mRNAワクチン「ARCT-154」(開発コード)を開発中の製薬企業Arcturus Therapeutics Inc.との間で、日本国内での製造販売に向けた協議を進めていることを明らかにした。
次世代mRNAワクチンは、接種後に抗原タンパクをコードするmRNAが細胞内で複製され持続的に抗原タンパクがつくられるワクチン。接種量が少なく、ワクチンの効果が長く持続することが期待されており、オミクロン株などの変異株に対する有効性も期待されている。
Meiji Seikaファルマでは、mRNA医薬品・ワクチンの受託開発製造事業(CDMO事業)を行うARCALISと連携し「ARCT―154」を早期に国内で生産・供給する体制を構築していく考え。2023年にはmRNA医薬品製造工場を福島県南相馬市に建設する予定。