イズミは来年、新業態の「ゆめテラス祇園」(広島市安佐南区)を開業する。核テナントとなる「無印良品」とテナント選定やマーケティングなどの店舗作りを共同で進め、来年秋のグランドオープン(SMは来年夏開店)を目指す。
同社は1973年、同地に中国地方初となる郊外型大型店「いづみ祇園SC」をオープンした。50年近く営業を続け、2020年に建て替えを発表。昨年12月からは仮設店舗で食品などを販売している。
新業態の名前にある「テラス」には、「自然やゆとりを感じられる憩いの場」などの意味を込めており、近隣の公園と調和した遊歩道などを設置する。「長年、この地で商売してきたわれわれの経験と、無印良品の取り組みを融合し、地域社会に役立つ新しいビジネスモデルを作る」(魚本和正店長)としている。
敷地面積約1万2千㎡、延床面積約1万9千㎡、店舗面積約8千100㎡、鉄骨地上3階建て、駐車台数351台、専門店7店。
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起工式に合わせ開かれた会見で山西泰明社長は次の通り述べた。これまでこの店を利用していただいた方々の愛着を大事にしながら、今までになかったものを加え新しい業態に挑戦する。人口が増えている地域であり、この店舗が新しくここに住みたいと言ってもらえる一助になればと考えている。
新業態が事業になるかどうか今の段階では分からないが、都市型で同じような立地があれば今後の出店も考える。
ウイズコロナがお客様の生活に浸透し始めている。この店においてもお客様にとって安全であることが最大のポイント。ハード、ソフト両面でショートタイムショッピングを意識している。今までは多くの人に来ていただき賑わいを大事にしていたが、価値観が変わり、いつ来ても安心して買い物できることが重要になっている。
今後も時代に合った形で出店し、地域と一緒になって住みやすい街づくりを進めていきたい。