「生活者の6割以上が野菜不足を感じており、過半数がパッケージサラダを利用したい」と考えていることが、サラダクラブが8月23日に発表した「サラダ白書2022」で分かった。
「サラダ白書」はサラダの食文化の把握を目的に実施した年次調査を取りまとめたもの。2010年から毎年、野菜の日(8月31日)に合わせ発表している。22年版は「野菜・料理に対する意識」や「サステナビリティに関する意識」などについて、全国の20~69歳の男女2千60人にWEBによるアンケートを実施した。
調査によると、日常の食生活で「野菜不足を感じている」と答えた人は63.5%で、前年より約5ポイント増加。特に30~50代女性の7割以上が野菜不足を意識していた。理由について聞いたところ、「意識してとっているが十分ではない」がトップ(26.4%)で、「野菜の価格が高いから」(25.7%)、「一度にたくさんの量を食べられないから」(17.6%)、「日持ちしないから」(16.2%)が続いた。
野菜不足の解消に利用したい商品について聞いた質問では、「パッケージサラダ」が「野菜ジュース」や「出来合いのサラダ」などを抑えトップに。パッケージサラダの利用状況に関する問いでは「1年以内に利用した人」は前年並みの56.5%にとどまったものの、「利用したい人」が53.3%で、調査開始以降最も高かった。「利用したい人」は10年比で5ポイント以上増加。女性の非利用意向率がやや高く、男女ともに若年層で利用意向率が高い傾向が見られた。また有職者男女の利用意向率が高い一方、専業主婦では低かった。
4割が大容量品を購入
パッケージサラダ喫食者に購入したサラダの種類を聞いたところ、約4割が大容量パックを購入した経験があり、若年層では約半数に及ぶことが分かった。食べ方についての質問では、大容量パックを「2回に分けて食べる人」が4割以上いたのに対して、「1回で食べきる人」は3割程度と、複数回使いが主流だった。パッケージサラダの消費期限は「3日」「5日」のどちらを選ぶかという質問では、「5日」が42%、「3日」が24%で、より日持ちする商品を好む傾向がうかがえた。
一方、自身で料理をする際にどのような時に罪悪感があるかという質問には「期限内に食べられないとき」が53.6%、「栄養バランスに偏りがあるとき」が44.6%。「カット野菜を使うとき」に罪悪感があるという回答は17.2%で、「レトルトやインスタント食品」「出来合いの総菜やサラダ」「冷凍食品」より低い結果だった。