“つくってみたい”を刺激 ハウス食品、調理型製品拡充

ハウス食品は2022年秋冬新製品を15日から発売している。特に節約志向が高まる中でも家庭内調理ニーズは堅調に推移すると予測。シチュー、カレー、スパイスといったカテゴリーで調理型製品の提案強化や「つくる楽しさ」の価値訴求に力を注ぐ。このほど都内で開いた新製品説明会で明らかにした。

説明会は「“つくってみたい”を刺激する」をテーマに開かれ、同社は家庭内食、特に家庭内調理について、時短・簡便志向が継続する一方、メニューレパートリー増への意欲は高く、さらに幅広い分野での値上げで節約志向が高まるとの見方を示した。

その中でも「レジャーや外食への節約意識が高く、支出が抑えられ、楽しみが減る状況の中で、おうちごはんでの『楽しさ』は手堅いニーズになり得る」(仲川宜秀ハウス食品グループ本社広報・IR部長)と指摘。「つくる楽しさの価値を持つ製品」(同)を提案する考えを強調した。

「スパイスカレーの匠キーマカレー」(ハウス食品) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「スパイスカレーの匠キーマカレー」(ハウス食品)

調理型のシチューでは、クリーミーで香ばしいおいしさで、豚肉薄切り、キャベツなどの常備食材を使い、煮込み時間15分で作れる「北海道ブラウンシチュー」を投入する。また、子どもが野菜を食べられるクリーミーなおいしさの調理型スープ「北海道クリーミースープの素」を発売。それぞれ認知の獲得とトライアルの促進に取り組む。

調理型のカレーでは、「スパイスカレーの匠」の2アイテム目「キーマカレー」を投入。3ステップで作れる本格スパイスカレーの素の展開を強化する。また、ペーストタイプの「印度カリー子監修スパイスカレーベース」、パウダータイプの「タクコミックス」を発売。スパイスカレー関連製品のラインアップを拡充する。

スパイスでは「やみつきスパイスペースト調味料」シリーズの新アイテム「薫香のチポトレサルサ」も発売する。地中海のハリッサ、東南アジアのサテトムに続き、南米の調味料に着目。「大人のケチャップ」を味覚コンセプトとするトマト調味料の提案に取り組む。

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