ピザ協議会の調べによると、21年度のピザマーケットは推定末端売上高で3千148億円、前年比11.3%増と過去最高をマークした。19年度の記録(2千871億円)を更新したもので、3千億円突破は初めて。市販用・宅配店など各業態で数字を伸ばし、長引くコロナ禍でもピザへの需要が旺盛なことを示した。
内訳をみると、メーカー製品由来の推定実績は1千500億円、前年比14.2%増。メーカー出荷額ベースは4%増(7年連続プラス)と推計されるが、市販品が堅調だったことに加え、換算時に末端価格が大きくなる業務用製品の顕著な伸びが数字を押し上げた。
ピザ宅配店および専門店・通販業者・イタリアンレストランおよびファミリーレストランを合わせた推定実績は1千648億円、9%増と順調に拡大。業務用市場は引き続き低調だったものの、外出自粛を背景にピザ宅配店の店舗数は増加し、通販、テイクアウトなどは好調だった。
協議会は「ピザの市場は長期的なアップトレンドにあり、過去25年余りで約1.7倍に拡大した。『ピザの日(11月20日)』に向けたPR活動などでさらに盛り上げたい」としている。