岸田改造内閣発足 農水相に野村氏 食料安保に意欲

10日に発足した岸田改造内閣で、農林水産大臣に自民党の野村哲郎参議院議員が就任した。

野村氏は鹿児島県霧島市出身の78歳。地元JAの常務理事などを務めた後、04年の参院選で鹿児島選挙区に出馬し初当選。今回が初入閣となる。35年間務めたJAでの経験をもとに農政一筋に歩み、食料安全保障政策を中心に取り組んできた。

就任後の会見で野村氏は「食料の安全保障は農家の話ではない。消費者を含めた皆さんの問題だということを言ってきた」「党と政府で議論を重ねながら、日本の食料・農業をなんとか守っていきたい」として、深刻化する肥料・飼料の高騰に制度面での対応を進める考えを示した。