サントリー食品インターナショナルは9日、「クラフトボス ミルキープレッソ 甘熟バナナラテ」を発売開始し、「クラフトボス」の新シリーズとして今年立ち上げた「ミルキープレッソ」を育成していく。
「甘熟バナナラテ」は、新技術「ハイブリッドニューミルク製法」でつくられたコーヒー入り清涼飲料に甘く熟した果肉を想起させるバナナフレーバーを加えたもの。
「ミルキープレッソ」は、乳原料に植物性素材を加えてチルドカップなどと遜色ない乳飲料並みのミルク感をペットボトル(PET)で実現した点が特長。
飲用乳の公正競争規約によると、ラテに欠かせない乳固形分が3%以上を占めると乳飲料規格として扱われる。
常温保存可能な乳飲料の販売容器は、遮光性を有し気体透過性のないものであることが厚生労働省によって定められている。このような理由からPETでミルクの満足感が得られる味わいのラテを実現することはこれまで不可能だとされていた。
このような壁を乗り越えるべく編み出されたハイブリッドニューミルク製法では、乳原料で味わいのベースをつくり、そこに「追い足す」イメージで3%以上の乳原料分を植物原料に置き換えることで新しい乳の味づくりを実現した。
植物原料の選定に当たたっては、40種類以上の植物由来の原料をふるいわけし、170通りの組み合わせを試した結果、大豆由来のタンパク質と植物由来の油との組み合わせにたどり着いたという。
「ミルキープレッソ」は、そこからさらに約30回に及ぶ試作を繰り返し植物由来のクセを抑えることに成功したものとなる。