宇宙飛行士・野口名誉館長が講演 「カップヌードルミュージアム」で子ども向け特別セミナー

「カップヌードルミュージアム 横浜」(神奈川県横浜市)は2日、名誉館長に就任した野口聡一宇宙飛行士による子ども向け特別セミナー「“人類初!宇宙でラーメンを食べた”野口さんに学ぶ 宇宙と食のはなし」を開催した。

特別セミナーは、抽選で選ばれた小学5~6年生15人に加え、オンライン参加者によるハイブリッド方式で開催。野口名誉館長が宇宙空間での実体験を踏まえ、日清食品(現・日清食品ホールディングス)を創業した故安藤百福さんの“宇宙ラーメン”開発ストーリーや宇宙での生活、無重力下での体力維持のための食栄養バランスの大切さなどについて子どもたちに語りかけた。

質疑応答では「地上で食べるカップヌードルと宇宙で食べたカップヌードルはどちらがおいしかったか」「宇宙でも麺はのびるのか」「宇宙人はいると思うか」など質問の嵐。野口さんは一つひとつ丁寧に回答した。宇宙飛行士から直接聞く宇宙の話に、子どもたちは目を輝かせていた。

「カップヌードルミュージアム 横浜」では、野口聡一名誉館長監修による企画展「“人類初!宇宙でラーメンを食べた”野口聡一宇宙飛行士」を来年3月31日まで開催中。

世界初の宇宙食ラーメン「スペース・ラム」の開発で陣頭指揮を執った安藤百福さんと、人類で初めて宇宙でラーメンを食べた野口名誉館長の交流をパネル展示で振り返るほか、野口名誉館長が国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在ミッションに携行し、地球に持ち帰った安藤百福さんの書「宇宙世紀 優劣共生」(色紙)の実物を初公開。宇宙で「スペース・ラム」を食べる野口名誉館長の映像や、宇宙での滞在中に実際に使用されたフォークやスプーン、箸なども展示している。

同ミュージアムでは「この機会に、安藤百福と野口名誉館長の宇宙に対する熱い思いを感じてほしい」としている。