旭食品はこのほど、高知市土佐山でドローンを使った消毒作業を行った。同社では昨年4月から、土佐山地区でゆずの生産に携わっている。生産者の減少や高齢化が進む中、現場では草刈りと消毒作業が大きな負担となっており、それを支援するためドローンを活用した作業を行うこととなった。
同社は今年3月に土佐山柚子生産組合と協議し、消毒作業の対象となる農家と面積を算出。その後、六次産業推進部の社員がドローンライセンス取得の講習を受け、6月に訓練を開始。7月に実演となった。
高知県はゆずをはじめとする一次産品が豊富ながら、生産者の高齢化で重作業が困難なケースが増えており、耕作放棄地の増加が懸念されている。
同社では「土佐山地区の取り組みをテストとし、将来的には事業化して県全体のスマート農業推進に貢献したい」としている。