銀座にビール体験の場 コロナ禍後初のリアル開催 「個性と物語」伝える サッポロビール

ビール業界にリアルイベントが戻ってきた。サッポロビールでは、今春から展開中の「乾杯をもっとおいしく。キャンペーン」の集大成となるリアル体験イベント「SAPPORO BEER PREMIUM EXPERIENCE」を25日からスタート。31日にかけて銀座G735Gallery(東京都中央区)で開催している。

「サッポロ生ビール黒ラベル」「ヱビスビール」など同社のビールブランド6種が集結。それぞれに合った提供方法でプレミアムなビール体験が楽しめる。銀座木村屋監修のおつまみ「スティックパイ」も提供する。

コロナ禍後、同社初のリアル開催となった今回のイベント。初日の発表会でビール&RTD事業部の武内亮人部長は「(再び感染が広がる)この状況で迷ったし、行動制限が出されれば中止することも考えていた」と吐露。

だが「この2年間ずっと守りの姿勢だったマーケティング活動を、先行きの見えないなかで続けることは業界にとってもお客様にとっても良くないと考え、第一歩を踏み出した」と話す。

来場者には笑顔で入場してもらうため、検温と写真撮影を同時に行う「サーモセルフィー」を入口に設置。キャッシュレス決済や予約制の導入など、安心して楽しめる工夫を行っている。

個性豊かなビールを最高の状態で味わえるよう、提供品質を徹底追求。たとえば小麦麦芽の絶妙なブレンドによるクリーミーな泡と無濾過製法によるにごりが特長の「白穂乃香」は、サーバーから注ぐときに発生する無機質な泡だけを丁寧に取り除きながら、きめ細かな泡のビールを専用グラスで提供する。

同社がマーケティング方針で競争軸として掲げる、ビールの「個性」と「物語」をリアルに体験できる場とする考えだ。