ニチレイ 昆虫食のスタートアップ企業TAKEOに出資 食品メーカーでは初めて

ニチレイは、昆虫食のスタートアップ企業であるTAKEO(東京都台東区、資本金1千516万円)に出資した。7月15日付。将来に起こり得る世界的な食糧不足を念頭に置き、両社の豊富なノウハウを持ち寄り新たな昆虫食の開発を行っていく。

TAKEOに食品メーカーが出資するのはニチレイが初めて。出資額と株式の取得比率は非公表。TAKEOは14年10月創業で、国内における昆虫食市場の草分け的存在。昆虫が一般の食材として楽しまれるようになるべく、これまでに多種多様な商品やサービスを展開してきた。ニチレイが得意とする素材を活かした食品の加工技術を掛け合わせることで、昆虫食の可能性を広げ、新たな食の世界を創出したい考え。「地球にも人にも優しい、当社の新たな挑戦として昆虫食の開発とサービスの提供を目指す」(ニチレイ)。

昆虫は環境負荷が少なく、栄養価や生産効率に優れた持続可能な食資源であることから、近年は注目度がますます高まっている。