三菱食品は、データ×デジタルマーケティングによる需要創造の取り組みを加速させる。このほど、リアル行動データプラットホーム「Beacon Bank」を有するunerry社と業務提携に関する覚書を締結。ソニーグループのフェリカネットワークス社ともレシート購買データ提供に基づく協業契約を締結した。
三菱食品は小売業3千社・メーカー6千500社との取引を通じて年間12億件のビッグデータを有している。カテゴリー・単品を網羅した膨大な出荷データと、生活者ニーズやトレンド分析などのノウハウ、小売業を通じた豊富な生活者接点を生かして、食品流通構造を可視化し、生活者に最適な場所で最適な情報を届けることができるデータ×デジタルマーケティングプラットフォームの構築を推進する。
unerry社はGPSおよびビーコン技術により月間300億件超の人流ビッグデータを保有しており、三菱食品の出荷・生活者データを掛け合わせることで、効果的なデジタル広告の配信や店頭サイネージを活用した情報発信・販促効果の最大化につなげる。
フェリカネットワークスとの協業では、同社のレシート購買データと三菱食品が保有する出荷データを連携することで、市場分析や需要予測、生活者の消費行動の可視化を推進。業態・チェーン・カテゴリーを横断した買い回り分析・併売分析・トレンド分析を行うことで、新たな需要創造につなげる。
三菱食品では、卸機能にさらに磨きをかけながら、これまでの販売領域における取り組みにとどまらず、小売業、メーカーの経営戦略・商品開発・生産計画、さらには広告販促の領域も含め、総合的なパートナーとしての機能拡充を推進。19日からのダイヤモンドフェアでもこれらの取り組みを披露する。